(水) 「MADE IN TOKYOブランド」製品の底力

■中国の抗日騒動を見て思うのが、反日に対する中国製品ボイコットを今後展開するとなると、意外と秋葉原系・オタク系も様々な所に変化が出るのは免れないかなと・・・
 と、言うのも現在趣味の一分野として君臨している低価格のフィギュアシリーズ。
 そのほとんどが中国製なんだよな・・・

 定価価格フィギュアに留まらず、アクションフィギュアやらギャルゲーのトレーディングフィギュアもガシャポンフィギュアも食玩もここ10年の間にいわゆるオタ趣味の分野で、大量に増殖しているのの、その小物造型大半が中国製造製品。
 今流行の言い方で言うと、萌え関連の銘柄を支えるのは、中国現地に生産拠点があるという現状。
 ガンダム関連でもガンダムコレクションもMSINアクションもGFFも一通り中国製。
 ぶっちゃけ商業規模として考えるとかなりの物がある。
 しかしここで中国に対して冷静にとも友好的にとも関係修復ともさらさら言う気は無い。
 論点はここだ。「これを機に中国製・中国製造を見直す機会では無いのか?」。

■昨年秋口にテレビブロスか何かの記事で、食玩チョコエッグ」で一連のブームを一時期加速化させた海洋堂のインタビューがあり、「90年代は安価な技術者の人選し放題だった中国生産の拠点利点が無くなって来た」と言う記事。
 製造数が増加して工場再編の影響で人員が流出したり、増加する注文を捌く為に品質管理で及第点に行かない物を数合せで市場に流したり、需用電力増加に対応できないインフラが生産休止を発生させたりと・・・。
 最近のガソリン価格増加と関連しそうな内容ですが、原油価格の高騰化など中東情勢の影響と思われる点もちらほら。
 人件費の上昇も発生しているので10年前と同じとは言えず、輸送手段と途中の保留倉庫の数もここの所の大量生産の影響で価格が上昇しています。
 
■で、直接的な自分たちへの影響と言えば、やはり製品の品質の低下です。
 ここ2・3年に入り、店頭で商品を目にして塗装済み状態や部品の相性を見て、出来が悪いので購入見送りってケースに思い当たるフシありませんか?もしくはクオリティ落ちたなと・・・。
 私個人雑誌記事などを見て、購買意欲を刺激される物の実際の商品を見て購買見送りする事が多いです。
 まぁ、アクションフィギュアのたとえばMSINアクションの色塗りが塗り別けが悪くて見送るって程度なら良いです。GFFシリーズのパーツがずれているとか関節が本来の動作せず壊れるとかいった不良品状態はどう言った物なのか・・・。
 秋葉原なんかを歩けば判るのですが、セール品と証して投売り同然で定価の半額で売られていながら、誰も買わないで店頭に置かれまくっている商品と言うのはそんな現在情勢の不健全な結果だと思います。もちろん不良品をそのまま市場に流すメーカーの責任もあるのでしょうが・・・(どうしてもブランドイメージ低下するわな。)

 最悪なのが、どうしても欲しい商品がこのような粗悪品でラインナップされている為に、再度別の商品でラインナップに出る可能性を失うと言うもの。
 粗悪な大量在庫の為に、どうしてもお金出して購入したいキャラやデザインが「売れ残るので商品化の可能性が無い」扱いとなるのは不本意・・・。
 
 で、現状のような状態が続くと、市場が出来ているとは言い難いのでは無いですか?
 若干コストが高くても売れるのなら売れないよりはマシ。不良品が出す赤字面を考慮しても日本製造の再考を考えても良いのではないでしょうか?

■以前似たような話で、ワールドビジネスサテライトで低価格パソコンお話をしていました。
 そのときHPか何かでは、日本製造とする事により不良品発生率の低下・在庫倉庫保有の減少・搬送の簡略化・アフターケアの容易性を考え日本製(関東圏製造)として低価格を実現した物があると聞きます。
 MADE IN TOKYOのシールを貼り付け信頼性と低価格の両方を実現し、輸送コストと倉庫代を大幅に下げたアイデアには見る所があります。
 ここから何かヒントを得ても良いのではないでしょうか?