(木) 疑問をもたれるべき企業体制

西日本旅客鉄道JR西日本)は、阪神大震災の時に最初に大阪〜神戸間を復旧しました。
 その際に競合する鉄道会社(阪神・阪急)の顧客を大幅に吸収して、旅客輸送に関してはほぼ確実に一人勝ちの状態でした。
 そんな西日本旅客鉄道ですが、2・3年ほど前に更に死に体の競合会社路線に鞭を打つ様な行動に出ます。
 大阪〜神戸の間を走行する特別料金不要列車の最速である新快速の、最高速度の更なる底上げです。
 先より対抗手段が打つ手無しで、虫の息である競合路線に対してそこまでする必要は傍から見て少々疑問です。
 たしかこの懸案は訴状に上がった事があります。
 利益を上げる民間企業としては妥当かと言う声もありますが、この区間に対しては過剰とも思われても仕方なく思えます。
 実際に大幅に乗客が増えた状況に対して、大幅な増結を行われた訳ではありませんから・・・。
 また、無理なスピードアップである点も指摘され続けました。
 実際に定時運行性が大きく損なわれ、大阪駅・尼崎駅での接続列車に対して接続できない例が多発しました。
 この懸案に対しては、現在のJR福知山線脱線事故を巻き起こした定時運行管理体制を生み出したと思えますが、実際に車椅子で利用する人や老人の利用が多い現在・そして未来の状況を考えると、停車時間の余裕と、余裕+弱者利用の際の補足時間も本来設定すべき所です。
 この点を配慮しないで単に所要時間のことだけを考えている事態は、まるで速度の早い列車さえ走らせれば乗客が乗れなくても問題無いと言う考えさえ連想させる、オカルトめいた物さえあります。

■また、大阪〜神戸間以外の路線では、大阪環状線阪和線などは旧型車両の大まかな置き換えは行われておらず、特に阪和線では速度が異なる列車の多い中、1988年に天王寺駅で車止めに衝突事故を起こした老朽化した車両を以前主力として使用しており、疑問がもたれます。
 また、JR以降以後は、広島で走行している比較的新しい車両を関西地区に異動させ、代わりに運用に適さない車両を異動させるなど新快速運用以外は粗末に扱う姿勢が見られました。
 福知山線東西線直通列車を走らせる関係上最新のモデルを走らせていますが、利用客が大幅に増えて、輸送力が切迫しているのにも関らず増結を計画している様子がありません。
 利用者が増えるのにその受け皿を用意しないとはこれ如何に?
 よく、首都圏などでは詰め込み輸送が酷く利用者を荷物として見ているとか言われますが、正直西日本旅客鉄道のこのケースなどの方がよっど酷いです。

■これらの決定権を持つはずの社長や幹部自体にもいくつか疑問あります。
 それらの無理な状況をサービスと呼び、曲芸飛行とも言える勤務内容を脳内想像で可能だと判断して現場に押し付けている体制でありながら、自分自身では「制服は作業着だ。だから自分たちは着用しない」など士気も何も無いわがまま加減だそうです。
 実際に彼らが何を信教しているか判りませんがオカルトです。なんとか日勤の行動事態宗教臭いですしね。
 社長や幹部の方こそゲーム脳ではないかと思われます。その点はきちんと森教授にコメントしていただきたい物ですね。奨励と同じ状況が出ていますよ。
 ともあれ、営業と言う方便で自分の脳内妄想の欲を求めて安全性をおろそかにした行為は簡単に無くなるものではないと思えますし、今回の事を深く反省すべき事は会社の根本システムからいじるべきです。
 在来線の最高速度上限を100キロまでに限定させ、西日本旅客鉄道の株式上場は取り消すべきでしょう。

(以上、鉄道掲示板に行ったコメントを修正して掲載。)

■さて、今日は夜になり縁者が株主優待サービスを受けていたので、映画を視聴。
 マスク2を見て来ました。
 ネタばれになるので詳細は書きませんが、ラスト周辺でアメリカ映画のお約束らしく家族愛が前面に出てくるあたりの作りは中々好きです。