(木) 報道被害者について

■「警察判断の犯罪被害者 実名・匿名公表に疑問符(朝日新聞)
 
概要引用文

 「実名・匿名 警察の判断でいいのか」
 
 犯罪被害者のための基本計画の素案が内閣府の検討会でまとまった。
 犯罪被害者を実名で発表するか匿名で発表するかは警察がその都度判断する。こう定めた項目の是非が、焦点の一つになっている。
 日本新聞協会などは「警察発表は実名で」と反対した。が、素案には、ほぼ初めの骨子どおりの文章が盛り込まれた。今後、関係大臣らの犯罪被害者等施策推進会議を経て、年内に閣議決定され、基本計画になる予定だという。
 事件や事故の被害者を実名で報じるか匿名にすべきかは、それぞれ状況によってちがう。報道機関はさまざまなケースに直面し、そのたびに悩んできた。しかし、その前提となる警察の発表は、やはり実名でなくてはならないと考える。
 事件や事故は、みんなの関心事だ。伝える報道機関が事件の全体像を知るには被害者側からも話を聞く必要がある。
 警察の匿名発表が広がれば、記者が被害者から話を聞くことは一段と難しくなる。被害者をゼロから探し出さねばならないからだ。その結果、加害者側や警察側の情報に偏った事件像を伝えてしまう可能性が高まる。
 報道機関が被害者に会えなければ、捜査などの警察活動をメディアがチェックする機会も少なくなる。

 埼玉県の桶川ストーカー殺人事件で、上尾署が告訴調書を改ざんしたことなどが明るみに出たのは、被害者の遺族と取材記者が会ってからだった。場合によっては、警察が失態を隠すために匿名発表を使う恐れもある。
 警察が実名で発表しても、報道機関がそのまま実名で書くわけではない。被害者や周りの人に会って話を聞き、事件の背景を調べる。その上で、事件の重大性や社会性、被害者の意向などを考えて、実名で伝えるか匿名にするかを判断している。しばしば厳しい判断を迫られるが、メディアは、自らの責任において決断しなければならないと思う。
 心身ともに傷ついているとき殺到する取材を受けたり、実名報道で好奇の目にさらされたりした犯罪被害者が少なくないことを、私たちは肝に銘じなくてはならない。つらい体験から、警察の匿名発表を当然だと考える人もいるだろう。

 それでも、私たちは報道の自律によって問題を引き受けたいと願っている。
 集団的過熱取材(メディアスクラム)を防ぐ新聞、放送などの自主的な取り組みはまだ不十分かもしれないが、各地で成果を上げつつもある。
 実名報道がもたらす不利益への配慮も重要だ。朝日新聞は昨年、事件報道の基準を変更し、特別の事情がない場合には被害者について匿名を選択する範囲を広げた。その基準も公開している。
 警察の匿名発表は、人々のプライバシー意識の高まりもあって、深い議論もなく、すでに全国で広がりつつある。
 今回の基本計画素案はその動きに拍車をかけかねない。

 
雑感
 マスコミが被害者情報を「知る」事と、「公表する」の線引きを議論すべきでは無いのかな?
 桶川ストーカー事件について述べていますが、この事件はマスコミが「知る」事で埼玉県警の「犯罪幇助」・「犯罪隠蔽」などの事実を突き詰めただけで、マスコミ自体が被害者を冤罪報道したり、福知山線脱線事故の時に被害者関係者に「今の感想は?」等と突撃する精神逆撫でもしくは衰弱した精神を更に消耗させる行為は「知る」「公表する」の範疇ではすでに無く、「変化させる」影響を出しているので「報道」ですらない。

 とは言え、現在の法案提出で述べられている、あくまでも「警察その物のみで、公表するか一切事件を無かったものにするか?の判断を行う」と言う点についても疑問である。
 警察自体の犯罪を隠蔽している不祥事は数多く、不祥事が積み重なり地下鉄サリン事件のような惨事を引き起こしてもなおも「死者発生を至極当然とし、その『発生した現実』を時には隠蔽しようとする実際の事例」は数多いのである。
 松本サリン事件の段階で当時のインタビューに出ていた警察関係者が、えへらえへらと「具体性」のない内容ばかりで「あとは犯人が自供するだけです」と言ってろくな捜査をしていなかったのを思い出すけどさ。
 ろくな捜査をしていない具体的な理由が、捜査後サリンが発生したと言う竹薮の中にワイドショーのリポーターが取材で入った時に、その中でビーカーのようなビンを拾った映像を見た事があった事。これは警察の見込み捜査と、マスコミの過剰報道の両方があったけどさ。(そう言えば私が見た映像ってのは、テレビ朝日系のワイドショーだったと記憶している。やらせだったらマスコミの問題だし、やらせじゃ無かったら警察の問題だよな。どちらにしろその際の冤罪のせいで、地下鉄サリン事件の元となったのは腹が立つだけじゃ済まない。)
 
 ともあれ、「被害者及びその関係者は」と言うものはその時点で「マイナスもしくは喪失」を受けている状況であり、それをそれ以上の「マイナスもしくは喪失と表現される状況」になる事をまず第一に防ぎ、それから解決へと向かわせるべきである。


 あと、冤罪事件が発生した場合などでも、冤罪被害者・冤罪とされる被告人は被害者であるが、それとは別にその事件その物の被害者は居て彼らの人権を冤罪被害者、冤罪とされる被告人と同じように保護すべき物としてまずは扱うべきだ。
 狭山事件などでは、当時の埼玉県警の杜撰かつ出鱈目な捜査により犯人に仕立てられた被告に冤罪被害の疑いがあり、それと同時に「マイナスもしくは喪失」状況である事件被害者とその関係者に被告人は冤罪だと責める行動を行った勢力があり、死に追い込む事態を発生させた。(自殺と言う事になっているが、自殺として処理するには不自然な点がある。また、冤罪を声高らかに言う声に対して、あくまでも冤罪解決ばかり大声になっていて最初に死んだ被害者の真犯人を探そうと言う積極性が薄く伺える点は気になる。)

 個人的に部落差別が根底に冤罪発生との説があるが、どこの部落にも分類されない東京圏出身者に対する逆差別による殺害じゃないのかと疑いたくなる。(山形マット死事件みたいに)
 東京にサリンまかれて万歳と言う人間が居る。高い物価狭い土地で我慢している東京は他の踏み台ではない。押し込められている中、言いがかり付けられて生活を奪われるなら、パレスチナのような状況と違いない。そしてかの地で生きる人々と同じだけの覚悟はある。

■「メイリッシュではメイドDAY開催」

 長々書いてしまったので、少しはリラックスできる話題でも。
 メイリッシュでは、今日から4日間火曜日と同じくメイド服がメインのメイドDAY開催です。
 今回は以前行われた、エマのイベントと同じように、アフタヌーンティーセットが出ていました。
 ・・・流石にでかすぎるので注文しませんでしたが・・・。

■「バキ ついに最終回」

 どんなオチをつける・・・?まさかグラップラー刃牙が終わってバキが始まった時のように、タイトル変更で続くのか・・・?
 と予想していたら、予想通りでした・・・。
 しかも、思い切り「次回へのつながり」のボルテージが高まる瞬間に続くのかよ!!!
 なんか物凄いつながり方。こりゃ作者にしか書けない。

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