(月) 再生の話題

■「団地再生「減築」実験:最上階撤去で老朽化対策、耐震性を高め費用を節減

【概要】老朽化して空き室が目立つ団地再生のため、最上階を撤去して階数を減らす「減築」実験を、独立行政法人都市再生機構」が2008年夏、東京都西部の「ひばりが丘団地」で始める。
 低層にすることで耐震性を高めることができる。間取りも広くするなどし、建て替えより
どのくらい費用を節減できるか検証する。
 「ひばりが丘団地」は東京都東久留米、西東京の両市にまたがる計184棟2714戸のマンモス団地。1960年前後に建設され、老朽化が進み、建て替えも始まっている。
 実験の対象は、既に住民が退去した4階建て1棟(エレベーターなし、24戸)。工事は最上階を
撤去し、3階建てにする。現在はすべて2DK(35㎡)だが、戸数を半分以下の11戸に減らす。2〜3階の床をくりぬいてメゾネット化するなどして、居住空間を広げる。09年に完成予定。
 減築の利点は
〈1〉上層階の荷重が減るため耐震強度が向上する
〈2〉高齢者の上り下りの負担が軽減される
〈3〉建材の使用量が少なくて済む
――などが見込まれる。
 同規模の団地棟の建て替えでは約2億5000万円程度かかるとされるが、減築では費用が7〜8割で済むとの試算もある。
 同機構は経費を調べるほか、体験入居などで利用者の声を聞く。
 国土交通省などによると、公的賃貸住宅は70年代前半までに全国で約132万戸が建設された。
 近年は老朽化や人口減に加え、多くの団地にエレベーターが設置されていないことなどから
敬遠され、空き家が目立っている。「ひばりが丘団地」も72年には4700人以上が暮らしていたが、現在は約2400人と半減している。
YOMIURI ONLINE記事)


 これは面白いアイデア
 利用者の求める利便性を割り出せれば、再利用と言う選択肢も十分ありえるかも。
 コンクリートなどは廃棄残土などとなるんだろうから、できるだけ既存の資源の有効活用できれば良いかも。

■「防衛省、F15改修に1000億円要求へ・F22交渉難航で

【概要】防衛省は21日、現在の主力戦闘機F15の戦闘能力を高める大規模な改修作業費を2008年度予算の概算要求に盛り込む方針を固めた。
 これまでの改修実績の4倍にあたる32機分の改修を予定し、約1000億円を要求する。次期主力戦闘機(FX)の有力候補である新型ステルス戦闘機F22Aラプターの情報提供に関する米国との調整が進まない中、防空能力の低下を防ぐ狙い。
 防衛省は現在、F15を約200機保有している。これまでの改修実績は04年度からの合計8機だが、08年度は32機を改修する方針。一度にまとめて改修することで1機当たりの費用を約4割抑制する効果も期待する。
(日経記事)

 F22など次世代機導入とか言っても時間がかかるんだろうから、一定数のF15改修するのは、使用実績の信頼性を考えると有効的だろうな。

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