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■「JR東海「名松線」家城−伊勢奥津間を廃止へ

【概要】台風18号の影響で一部区間の不通が続いている三重県のJR名松線松阪伊勢奥津(おきつ)駅、43.5キロ)について、JR東海は29日、不通区間家城(いえき)−伊勢奥津駅、17.7キロ)を廃止し、バス輸送への切り替えを決定、地元自治体と協議を始めたことを明らかにした。
 JR東海発足後、同社が鉄道路線を廃止するのは初めて。

 今月8日の台風では、同線の39カ所で線路上に土砂が流入したり、盛り土が流れ出すなどの被害が発生。同15日から松阪−家城間で鉄道運行を再開したが、家城伊勢奥津間は代行バスを運行、被害調査を進めていた。

 記者会見で中村満・鉄道事業本部長は廃止を決めた理由について
▽険しい地形のため速度制限や雨量規制が厳しいこと
▽仮に復旧しても、台風18号以下の風水害で長期の運転規制が起きうること
▽周辺道路が改良され、バスの方が安全で安定した輸送を行えること
▽利用者の減少−−
 などを挙げた。
 28日、三重県や津、松阪市に考え方を伝えたという。
(代表ソースとして、見出しリンク先に Yahooニュース へのリンク。)


 鉄道を取りまく環境は依然厳しいか。
 地方のローカル線の場合、低規格インフラで建設された路線も多いだろうから、鉄道が災害に弱いという状況も確かにあり得るな。
 名松線末端部分の利用客数とか考えると、下手すると、ここ5年で廃止になった路線より利用密度が低いという可能性もあるな。

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