(木) 上に立つ者の心構えの重要性

ブロッコリーと株に関連する記事で、こんな記事がありました。
 株主総会に行った方の記事ですが、どういう意図があるか判りかねますが質疑応答の際に涙するのはどうかと・・・
 泣いたり笑ったりしたいのは株主であり、例え笑うような状況でも何が起きるか判らない市況相手する以上、クールにして対応いるのが会社の、ましてやその代表者の立場でしょう。まぁ文中にもあるように、「平気な顔をして平日に株主総会を開くことに大変疑問を抱きました。」とあるように、株取引については「ごっこ遊び」の感が否めないのも事実でありますが。
 株価の下落について考えてみると、どう考えてもブロッコリーに自体に問題あったのではと思える自体もいくつか。すこし振り返ってみます。

■2002年ごろ自社販売店ゲーマーズを渋谷に進出させた事がありましたが、1年で姿を消しました。しかしゲーマーズの店舗は新宿・池袋に存在しており、完全に客が足を運ぶ範囲、勢力圏とでも言う物が重複していました。
 渋谷駅を通過するゲーマーズ目的のユーザーは、すでに新宿・池袋もしくは、地下鉄銀座線で末広町に出て秋葉原店へ行くルートが出来てますって。
 同じようにアニメグッズを取り扱うアニメイトがすでに渋谷に存在する中、駅から遠目のこの渋谷店はどうなのかな・・・?と思い一度足を運んでみた事があるのですが、案の定非常に閑散としていました。(客がゼロの店内を見て、夏休み営業中の姿かと目を疑いました。)
 勢力圏がかぶる中、地価代の高い場所上に流動が無さそうな場所に店舗を開業するのは如何な物かと。ついでに、その地価の関係か店舗は広くなく扱う商品も種類が少なく、あえてこの場所に足を運ぶのはよほどの変わり者と言う状況でした。
 (自社販売のグッズでさえ、前述の駅側にあるアニメイトの方が充実している始末。)
 同じような勢力圏の取り合い状況として、秋葉原店に客足取られて店を畳んだ水道橋店閉鎖後1年経たないタイミングでこの事態です。
 こんな事しているのですから、これで損失出ましたと言われても、株主の方々はたまった物じゃない。
 
■こんな状況なんですが、この水道橋店畳んだ前後に、イベントで木谷社長は「コンビニエンスストアフランチャイズ店舗が最近増えすぎてつぶれまくっている。
 「同じ勢力圏内に同じグループの店舗を作るからお互いに少ない客を取り合う。努力しても無駄で火の車で潰れて行く。俺は絶対にコンビニなんかやりたくない。あんな物やってられない」と言った内容の発言をしていて、自分自身では損失出しまくってこの状況です。
 個人的にこの発言自体もひどい物だと思う。
 実際にコンビニエンスストアで働く人間に対しては暴言以外の何物でもない。実際にコンビニエンスストアの関係者の中に、お客さんも居れば投資家となる人も居るでしょうに。
 また数年前にはラジオで「何かやりたい事があるのに、大学ぐらい卒業していないのはおかしい」と、近年の学費に困る人間が多い世情を無視した自分の理想論と思い込みだけの無神経な発言があったりもした。翌週お詫びの一文があったが、そのラジオの放送があった半月前ぐらいに「阪神大震災から5年、両親志望で進学できずに自殺する若者・奨学金返済できずに自殺する若者の増加」といったニュースの特集が多く組まれて問題提起された時期なので、収録が放送の1週間程度前だとしても、社長がいかに不勉強・もしくは不謹慎だと言うのは言うまでも無い。
 正直企業の代表者が使う言葉じゃないし言葉使いでもないだろう。
 
■社長発言と言えば今年の4月にトークショーで、声優を一般募集した企画について、それで選ばれた声優を前に「その企画は失敗だった」と言う発言をした事もある。
 選ばれた声優へのあてつけのように受け取れるし、企画を承認して運営したのは社長であり会社であるので筋違いと言う物だろう。
 その声優たちも結局はビラ配りとかの雑務にこき使われた挙句、何人もリストラしていくので「コンテンツについていくコアなユーザーは、コンテンツから卒業しない訳ではなく、それぞれ応援している声優がリストラされた時点で辞めていく現状があります。」元ユーザーだった人間が、しばらくしてそのコンテンツ運営会社にアンチになりやすい現状ってなに?
 同じく過去のトークショーでは、自分が山一証券に居て、山一が破綻する前に会社を辞めたので自分は勝ち組だ。破綻した会社は愚かだと言うような発言を何度も行っているが、これもまた酷い話。自分は山一時代に営業成績が支社でダントツでその際に人望が拡大したと言いながら、その同僚が破綻の時に会社に多く残っていたであろうに、「最後まで会社に残って破綻に付き合った奴らは、自分で独立一つ出来ない辞めどき見抜けない負け犬だ」的に受け取れる発言を連呼するのは人望とか交流とかいうものがあるのかと簡単に疑えます。

 個人的には正直軽蔑的な感情が生まれてくるこの現状では投資したくありません。
 また、中国関連株の多くの混迷を受けて、萌え銘柄の多くが買い手市場になっていると言っても、萌え銘柄の主力製品のほとんどは中国が生産拠点の商品だったり、その低価格生産力に支えられて市場の規模が維持維持出来ていたりとしているので、この点をきちんと踏まえれば手を出さない以前の段階の問題でしょう。
 参考 4月13日の日記に、中国生産と萌え銘柄関連についての記事